Biwako Shuko no Uta

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English here

by Philbert Onoオノ フィルバート) 更新:2010年5月5日

滋賀県の一番有名な歌「琵琶湖周航の歌」の英語版を2006年に作りました。このページは、「琵琶湖周航の歌」英語版を詳しく紹介しているものです。そのCDも500円(送料別)で販売中。詳細はここ。まず、ミュージックビデオで英語版の歌をどうぞ聞いてください。(下のビデオ画像をクリック。)


CD
Lake Biwa Rowing Song CDの表紙. CDの注文方法ここ

Umizukuri Ogoto
2007年10月20日に湖づくりボートフェスタ(雄琴オーパル)が第27回全国豊かな海づくり大会の一つのプレイベントとして開催されました。ドラゴンボート・ カヌーの乗船体験やそれらのマラソンレース。特設ステージでかわいい子供たちによるよし笛と一緒に英語版の歌をジェイミーさんが歌いました。途中になんと滋賀県の嘉田知事も飛び入りして一緒に英語で歌いました!!(妹のメゲンさんは都合により参加できませんでした。)

Governor Kada Yukiko
滋賀県の嘉田知事とジェイミーがLake Biwa Rowing Songを歌う。ジェイミーは「琵琶湖周航の歌」が書いているTシャツで出演。

Sports Masters Biwako Regatta
2007年9月16日にびわ湖かいつぶりレガッタが琵琶湖漕艇場(大津市)で開催されて英語版CDを一つの賞品として寄付した。(写真:マスターズ女子の部 2位 BLクラブC)

2007年7月30日に甲賀市国際交流協会がアメリカ・ミシガン州の姉妹都市より友好親善使節団と国際交流サロンを開催されて英語版の歌を紹介してCDを差し上げました。 詳細ここ

英語版歌詞

琵琶湖周航のルート。赤い線は、小口太郎たちが1917年に沿った周航。点線は、1893年の最初の周航のルート。この地図は、彦根にある5番の歌碑の一部です。(画像をクリックすると大きくなります。)
長野県岡谷市の小口太郎像と歌碑。この歌と初めて出会ったときの写真。

2006年に滋賀県の一番有名な歌の英語版を作りました。元の歌の意味とメロディーになるべく忠実に合わせたものです。右上のビデオをクリックして聞けます。1番〜6番があります。

Lake Biwa Rowing Song (Biwako Shuko no Uta)
English lyrics: Philbert Ono
英文歌詞:オノ フィルバート
曲に合わせた英文歌詞です。

1
We're children of the lake, off to wander 'round.
This journey fills my heart with, intense happiness.
Rising mist evaporates, ripples come and go.
Shiga's Miyako dear, bid farewell for now.

2
Pine trees are very green, on sands very white.
Omatsugasato is, a young maiden's home.
Bush of red camellia, hides her teary face.
She's weeping o'er a lost love, much too short to last.

3
We drift from wave to wave, straying aimlessly.
On shore we see red fire, brings back memories.
With our sights set nowhere, rolling with the waves.
Today is Imazu or, Nagahama huh.

4
Azure blue flower garden, revered coral shrine.
Full of old-time stories, Chikubushima.
In the hands of Buddha, one young maiden lies.
She's sleeping in compassion, resting peacefully.

5
Sharp arrows buried deeply, way into the ground.
Abundant summer grasses, a moat still remains.
Standing in an old castle, all alone oneself.
Hira and Ibuki too, only but a dream.

6
Saigoku pilgrimage, Chomeiji.
Dispel this world's impureness, very faraway.
Golden waves on which we weave, rowing all we can.
Tell us my friends your stories, with your fervent hearts.

この英文歌詞の意味と解説は下記にあります。

英語版はここで聞けます。 (YouTube)
英文歌詞英語版楽譜はここ

英語版歌詞 解説

ここで英語版の歌詞の意味と歌い方を説明します。英語を勉強している方と英語で歌いたい方のためです。 この解説を印刷する(pdf)

英語版はYouTubeで聞けます。
日本語版はここで聞けます(高島市役所) (Windows Media Player)
英語版楽譜はここ

一番(大津市三保ケ崎)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

1a. We're children of the lake, off to wander 'round.
1b. This journey fills my heart with, intense happiness.
1c. Rising mist evaporates, ripples come and go.
1d. Shiga's Miyako dear, bid farewell for now.

英語版の直訳
1a. 我々は湖の子供たち、これから彷徨する。
1b. この旅で私の心は、凄い幸せいっぱいです。
1c. のぼる霧が蒸発したり、さざ波が来て去って行く。
1d. 志賀の都よ、ひとまず別れを告げる。

元の歌詞
われは湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
のぼる狭霧や さざなみの
志賀の都よ いざさらば

「われは湖の子」We're children of the lake

さー、これから旅に出かけるぞ、と宣言的な一番。琵琶湖の周航に例えて人生行路でもある。この先はなにが起こるか霧のようにはっきりしないまま冒険心で出発する。とにかく凄い楽しみで嬉しい。

英語の意味

1a. 「われは湖の子」の「われ」を"We"(我々)にして複数に。そして「子」も複数の"children"に。Childrenは男と女も含むので女性もこの歌を歌っても違和感が感じさせません。'roundは、aroundの略。余分の音節を削るために略しました。英語で"wander around"とよく言います。

1b. "fills my heart"は心を満たすという意味。「しみじみと」はemotion(気持ち)でも意味が合いますが、アクセントが曲に合わないため、happiness(幸せ)にしました。

1c. 「のぼる狭霧や」の対訳は"Rising mist"だけで済みますが、曲に短すぎるため、"evaporates"(蒸発する)を追加。"Rising"と"evaporates"の意味はほぼ同じでちょっとだぶっているかもしれないが、英語では違和感ありません。曲にもぴったり合っています。 「さざなみの」の対訳は"Ripples"だけでいいけど、曲に短すぎて"come and go"を追加。小さい波が常時に私たちがいる所まで来て去って行くという意味。これは、さざ波の自然の動作で追加文として構わないと思います。

1d. Miyako(都)は、英語でcapital(首都)ですが、"capital"はあまり政治的な意味があるため、使いませんでした。滋賀の一番大きい都市、あるいは一番人間の活躍が高い都市という意味の英語がないため、「都」をそのまま "Miyako"に。勿論、"Miyako"の方が歌いやすい。"dear"は、「愛しい」という意味もありますが、ここでは呼び方の一種である。

歌い方

1a. 最初の"We're"は、"We are"の略ですが、一つの音節として歌います。"lake"は「〜の子」にあたりますが、この一つの音節を二つ分の音節に延ばす必要があります(la - ke)。

1c. "evaporates"の二つ目の音節("va")にアクセントがあり、強調します。「狭霧や」の「ぎ」にあたります。

1d. "Shiga"と"Miyako"は、日本語と同じように歌います。間にある「の」の対訳は、英語で別の単語を使いたかったけど、そういうものが無いため、やむを得なく所有格の「's」にしました。これは、「ズ」と発音します。

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二番(雄松/近江舞子)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

2a. Pine trees are very green, on sands very white.
2b. Omatsugasato is, a young maiden's home.
2c. Bush of red camellia, hides her teary face.
2d. She's weeping o'er a lost love, much too short to last.

英語版の直訳
2a. とても緑の松が、とても白い砂にある。
2b. 雄松が里は、若い乙女の地元である。
2c. 赤い椿の茂みが、彼女の泣き顔を隠している。
2d. 失恋で泣いていて、短すぎて持たない恋だった。

元の歌詞
松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森蔭に
はかない恋に 泣くとかや

「松は緑に 砂白き」Pine trees are very green, on sands very white.

緑の松は新鮮で白い砂は清純。青春時代の最大のテーマはやはり出会いと真っ赤な恋。恋におちたり、失恋したり、青春のつきもの。この番は緑、白、と赤で鮮やか。青春は色とりどりのときで人生の花。

英語の意味

2a.「松は緑に 砂白き」の対訳は、五つの音節だけの"Green pines on white sands"で済みますが、これは7・5調の曲に短すぎるため、別の単語("very"など)を追加して音節を増やしました。この追加単語による意味の変化もほとんどありません。

2b.「雄松が里」は地名として扱っていて英語にもそのまま"Omatsugasato"に。雄松が乙女の古里と解釈しました。「乙女子」(maiden)は当然に若い女ですが、曲に合わせるために、"young"(若い)も追加。

2c. 「赤い椿の 森蔭に」の英語は述語(泣き顔)を入れたため日本語の意味と少し違いますが、同じイメージが浮かぶので差し支えないと思います。次の2dとの関連性もよくできています。

2d. 英語では、「泣く」の文が先にきて「はかない恋」の文が後に。日本語と逆です。"Over"は、"o'er"にも略できます。(CDには、"o'er"と発音されています。)

歌い方

2a. 一つの音節である"green"を二つ分の音節に延ばします(グリー + ン)。

2b. "Omatsugasato"は日本語と同じように歌います。

2c. "camellia"のアクセントは、第二音節の"me"にあります。「椿の」の「ば」にあたります。

2d. "o'er"は、"over"の略できます。"over"として発音しても構いませんが、"o'er"によく略されます。(CDには、"o'er"と発音されています。)二つの単語と音節である"a lost"は、曲に合うために一つの音節として歌います。"a"を早く歌う。

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三番(今津)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

3a. We drift from wave to wave, straying aimlessly.
3b. On shore we see red fire, brings back memories.
3c. With our sights set nowhere, rolling with the waves.
3d. Today is Imazu or, Nagahama huh.

英語版の直訳
3a. 我々は次から次の波に漂っていて、あてのない放浪。
3b. 湖岸に赤い火が見れると、思い出が浮かぶ。
3c. 照準をどこにも合わせないで、波にほんろうされている。
3d. 今日は今津か、長浜か。

元の歌詞
浪のまにまに 漂えば
赤い泊火 懐かしみ
行方定めぬ 浪枕
今日は今津か 長浜か

「浪のまにまに 漂えば」We drift from wave to wave...
「赤い泊火 懐かしみ」On shore we see red fire, brings back memories.

青春時代が終わるとそろそろ自分の人生の方向性を決めなきゃ。人生の岐路に立つとどの方向へ進めばいいか、だれでも悩みます。悩みながら放浪する。苦しみの後に見えてくる光(泊火)は、だれでも希望します。やはり自分の居場所を見つけたい。運命の「浪」に任せるか、自分で運命を決めるか。

英語の意味

3a. 「浪のまにまに 漂えば」の対訳は、"We drift from wave to wave"で済みますが、曲に短すぎるため、"straying aimlessly"を追加。あてのない放浪という意味です。Strayはさすらいとか迷うという意味。Wanderとほぼ同じ意味。(例えば、stray catは野良猫。)Aimlessはあてのないという意味。

3b.「赤い泊火」を英語で「湖岸に赤い火」にしました。たき火か灯火かはっきりしていませんが、この英語だとたき火と想像する人が多いと思います。「懐かしみ」の英語は、思い出が浮かぶ(懐かしがっている)という意味になっています。切望(yearning)の意味ではない。

3c. "sights"の直訳は照準ですが、意味は目標とか狙いです(名所、光景のsightsではない)。"rolling with the waves"は波の任せで揺れながら(rolling)動く。

3d. 日本語では、疑問文となっていますが、英語にも疑問文にするために"Is today~"にするべきですが、これはアクセント関係の問題で曲に合いません。"Today is"にして曲に合わせました。"Today"の"day"にアクセントがあって高い声で歌います。英語は本来の疑問文になっていませんが、最後に声を質問のようにあげると質問になります。ここでは、"huh" (huh?)のおかげで疑問文に無理やりにしましたが、この最後の音符では声を下げるため、ちょっと違和感があるかもしれません。 「長浜か」の「か」をどんな英語にしたらいいか本当に悩んだ所でした。「長浜」の後にどうしても一つの音節(単語)が必要でした。結局"huh"にしましたが、「〜でしょう」とか「〜ですね」という意味です。単独に"huh?"を言うと「「えっ?」とか「ハァ?」の意味になります。

歌い方

3a. "wave to wave"の後者のwaveを二つの音節分で延ばします。

3c. "sights set"の連続発音は難しいかもしれません。前者が"s"で終わり、そして後者が"s"から始まるため。"rolling"の発音も日本人には難しい。"r"と"l"が重ねていて日本人は、"r"と"l"を同じ発音にする傾向があります。

3d. "Imazu"と"Nagahama"の地名は、日本語と同じように歌う。最後の"huh"を「ハァ」と発音します。

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四番(竹生島)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

4a. Azure blue flower garden, revered coral shrine.
4b. Full of old-time stories, Chikubushima.
4c. In the hands of Buddha, one young maiden lies.
4d. She's sleeping in compassion, resting peacefully.

英語版の直訳
4a. 紺碧の青い花園、崇拝されている珊瑚の神社。
4b. いっぱいの昔語がある、竹生島。
4c. 仏の手に、一人の若い乙女が横になっている。
4d. 彼女は仏の哀れみにいだかれて眠っている、やすらかに休んでいる。

元の歌詞
瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に いだかれて
ねむれ乙女子 やすらけく

「古い伝えの 竹生島」Full of old-time stories, Chikubushima

竹生島というと真言宗豊山派の宝厳寺。724年(神亀1)に開拓されて確かに古い。西国30番でもある。琵琶湖の一番有名な島。元びわ町だったが、長浜市と合併。市にとって大きな観光スポットが加えられました。この四番で鮮やかに語っています。しかし「珊瑚の宮」は一つのミステリー。琵琶湖には珊瑚がない。どういう神社だろう。人生がやっと楽になったと言っているかもしれない。

英語の意味

4a. 「瑠璃」は、辞書で調べると"lapis lazuli"が出てきますが、これはあまり難しい言葉でほとんどの人が知らないため、もっと一般的の"Azure"と"blue"にしました。"Azure"だけで通じますが、曲に合わせるため、"blue"も追加しました。

「珊瑚の宮」の意味は不明。(琵琶湖には珊瑚がありません。)これは、珊瑚でできた神社、珊瑚の色の神社、水中の神社、浄土にある神社、珊瑚礁上にできた神社とか、いろいろ考えましたが、どれにも特定できないため、直訳しました。"coral shrine"は、やむ得なく珊瑚でできた神社と解釈されるがちです。「珊瑚の宮」の対訳は"coral shrine"だけで済みますが、曲に短すぎるため、revered(崇拝する)も追加。

4b. "Full of"(いっぱいの)は、意味として余分の言葉ですが、曲に合わせるために(音節を増やすために)追加しました。"old time"は"long ago"と同じ意味ですが、三つの音節である"long ago"は、曲に合いませんので二つの音節の"old time"に。

4c. 日本語と違ってこの行で「乙女」(maiden)の主語を挿入して「いだかれて」の意味を次の行へ持ち越しました。音節を増やすために"one young"(一人の若い)も追加しました。

4d. "compassion"(哀れみ)は、英語圏での仏教の教えによく使われている言葉です。「いだかれて」の対訳(embracedとか)は曲の都合で入れていませんが、間接的にその意味が含んでいます。仏の手に横になっていることと仏の哀れみに眠っていることで十分「いだかれている」の意味が出ています。 

歌い方

4a. "Azure"の第二音節にアクセントがあることで曲の音符に合っています。"revered"も第二音節にアクセントがあって曲の音符に合っています。

4b. "Full"を二つの音節として延ばします。「フ」+「ウール」 "Chikubushima"の地名を日本語と同じように歌います。ただし、竹生島の「島」を"jima"(じま)ではなく、"shima"(しま)にしました。

4c. "Buddha"は、二つの音節がありますが、三つの音節分に延ばします:「ブ」+「ウー」+「ダ」

4d. "compassion"の第二音節("pa")にアクセントがあります。

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五番(彦根)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

5a. Sharp arrows buried deeply, way into the ground.
5b. Abundant summer grasses, a moat still remains.
5c. Standing in an old castle, all alone oneself.
5d. Hira and Ibuki too, only but a dream.

英語版の直訳
5a. 鋭い矢が深く埋もれて、ずっと地中に。
5b. 豊かな夏草、まだ残っている堀。
5c. 古城に佇んでいる、一人ぼっちがいる。
5d. 比良も伊吹も、ただの夢のごと。

元の歌詞
矢の根は 深く埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと

「夏草しげき 堀のあと 」Abundant summer grasses, a moat still remains.

なんか歴史の話しが多い。だいぶんの時がたってもう老後でしょうかね。今までの人生を一人で振り返て素晴らしい人生が夢のようだった。比良と伊吹山の地名がありますが、この番の場所は、はっきりしていません。周航の順番として長浜か彦根にあたりますが、大半の人は宿泊先だった「彦根」と想定しています。でも城もある(あった)長浜にはちょっとかわいそう。もしかして長浜でも彦根でもとらえてもいいようにわざと特定しなかったかもしれない。

英語の意味

5a. 「矢の根は 深く埋もれて」の対訳は六つの音節だけの"Arrows buried deeply"で済みますが、これは7・5調の曲に短すぎるため、別途の単語を追加して音節を増やしました。まず、"Sharp"(鋭い)を追加。そして"way into the ground"も追加したことで曲に合わせました。"buried deeply"と"way into the ground"はほぼ同じ意味でだぶっていますが、英語では違和感がありません。

5b. 「堀のあと」はremains of a moatと言いますが、英語では「まだ残っている堀」という意味になっています。豊かな夏草が堀にあるかどうかは、はっきりしていませんが、そう捉えることはできます。あるいは、古城の全体が豊かな夏草に覆われていて、その中に堀があると想像もできます。

5c. 英語では「佇めば」が頭に、そして「ひとり」が後にあります。日本語と逆です。「ひとり」の対訳は"one person,"とか"single person," "alone"などで済みますが、曲に短すぎて三つの単語の"all alone oneself"で音節を増やしました。曲によく合っています。

5d. 英語は、意味にも曲にもよく合っています。

歌い方

この5番は歌いやすいと思います。 5d. 山の名前は、日本語と同じように歌います。歌いやすい行です。"but a"の"a"の発音は、「ア」または「エ」にしてもOK。私は「エ」派。

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六番(長命寺)

英文歌詞:Philbert Ono(オノ フィルバート)
英語版はここで聞けます。 (YouTube)

6a. Saigoku pilgrimage, Chomeiji.
6b. Dispel this world's impureness, very faraway.
6c. Golden waves on which we weave, rowing all we can.
6d. Tell us my friends your stories, with your fervent hearts.

英語版の直訳
6a. 西国の遍路に、長命寺。
6b. この世の不純なものを、とても遠くまで追い払おう。
6c. 黄金の波に縫うように進んで、一生懸命に漕ぐ。
6d. 出来事を語れ我が友、熱き心で。

元の歌詞
西国十番 長命寺
汚れの現世 遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心

「西国十番 長命寺」Saigoku pilgrimage, Chomeiji.

この歌の一番問題となっている番です。長命寺は西国の十番ではなく、三十一番である。でも「三十一番」は、長過ぎて曲に合わないため「十番」になった。長命寺の住職がクレームをつけたほどの問題。のんきな心で作った歌ですから作詞たちを許してあげたい。お互いの友情を宣言。これは歌の最後の番で旅の終わりです。もう浄土へ行ってしまったと解釈する人もいます。いやですね、もっと長く生きたい。もっと語れたい。もう一度、旅をしたい…

英語の意味

6a. 日本語では、この歌の一番問題となっている行です。(長命寺は西国の十番ではなく、三十一番である。)英語ではこの問題を避けて数字が入れていません。"pilgrimage"(遍路)だけで解決しました。問題の「十番」を英語で歌いたい場合、"Saigoku pilgrimage"の代わりに"Saigoku tenth temple"と歌ってもいいです。ただし、意味が分かりにくいかもしれません。(遍路であることが分かりません。)10th temple of Saigoku pilgrimageにしたいけど、曲に長過ぎます。「十番」を抜けたため、この行は元の日本語の意味と忠実になっていません。 「西国」をWestern Japanに英訳できますが、四国と同じく「西国」も一つの地名として扱っています。そのまま"Saigoku"にした方が歌いやすいのです。

6b. "impureness"は、不純なものですが、心の不純物(どん欲、しっと、汚職など)として解釈しました。英語では、「心の不純物」とはっきり言っていませんが、前後関係で物理的の汚いもの(ゴミなど)ではなく、心の不純を指していることが分かると思います。

6c. この行にも曲に合わせるためにいろいろ小さい単語を加えました。

6d.「熱き心」の「熱き」は、passionate(熱心的)という意味ですが、曲に合う二つの音節の"fervent"にしました。意味はpassionateとほぼ同じ。

歌い方

この6番は歌いやすいと思います。 6a."Saigoku"と"Chomeiji"は日本語と同じように歌います。 "pilgrimage"の第二音節("grim")にアクセントがあって曲に合うために延ばします。"grim"は「さいごくじゅうばん」の下線の部分にあたります。英語では一つの音節として延ばしますが、日本語では二つの短い音節「う」と「ば」として歌っています。他の番には、一つの長い音節となっています。たとえば、5番の「やのねはふかく」の「か」が一つの音節として延ばしています(楽譜を参考)。

6c. この行では"w"の単語が多くてすいすいと歌いやすいと思います。

6d. "fervent"の発音は、日本人には難しいかもしれません。nativeの発音をよく聞いて練習しましょう。この行を二回繰り返して歌います。(日本語と同じ。)

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琵琶湖周航の歌 英語版について

「琵琶湖周航の歌」英語版を初披露するジェイミーとメゲン・トンプソンの姉妹。滋賀県今津港の歌碑前にて。途中になんと「うみのこ」も歌を歓迎するように入港しました。「うみのこ」は、この歌の歌詞から名付けられて滋賀県立のフローティングスクールで琵琶湖での児童学習航海をやっています。2006年06月03日
NHK総合テレビの「のど自慢」にも出場して合格しました。ゲスト歌手の藤あや子さんも「とても美しいハーモニーです。素晴らしかったですね!」というコメントを頂きました。2006年11月26日、香川県三豊市
第11回「琵琶湖周航の歌」音楽祭合唱コンクールで「琵琶湖周航の歌」英語版を披露するジェイミーとメゲン・トンプソンの姉妹。2007年6月17日 詳細ここ
歌の開示90周年記念の琵琶湖クルーズ中、竹生島を上陸して歌碑前で英語版を歌うジェイミーとメゲン・トンプソンの姉妹。2007年6月16日 詳細ここ
2007年6月16日に歌の開示90周年記念の琵琶湖クルーズ中、英語版を歌うジェイミーとメゲン・トンプソンの姉妹。 詳細ここ
クルーズ中英語版CDのサインを求める船内の客。ジェイミーとメゲン・トンプソンの姉妹が喜んでサインを。2007年6月16日 詳細ここ

「われは湖の子...」から始まるこの歌は、滋賀県の一番有名な歌で、1917年(大正6年)の6月に旧制第三高等学校(現在の京都大学)ボート部の小口太郎(長野県岡谷市出身)が競漕艇で琵琶湖周航中に今津で初めて他のクルーに詞を披露しました。当時に人気だった吉田千秋が作曲した「ひつじぐさ」の曲にのせて歌い始められました。これが歌の誕生でした。寮歌として作られた歌が後ほど学校中にも大人気となり、1960年代に有名歌手とグループもレコーディングを。1971年に加藤登紀子が歌って全国的な大ヒットとなりました。1番〜6番の歌碑も県内にそろっていて県民に大変愛着がある歌です。

ところで、遭難事故を歌う「琵琶湖哀歌」もありますが、違う歌なのです。 昭和16年(1941)に旧制四高(現金沢大学)のボート部員が琵琶湖でボート練習中に高島町沖合で突風にあおられ遭難。「琵琶湖哀歌」はこの悲劇を悼んで作られた歌なのです。作詞家・作曲家も別人。

「琵琶湖周航の歌」は大津(滋賀の都)、近江舞子(雄松)、今津、竹生島、長浜、伊吹、長命寺などの県内の名所が色とりどりに登場する美しい故郷の歌です。観光している気分にもなります。英語版もあれば外国人への観光PRにもなりますし、滋賀県の低い知名度も上がるだろうと思い、英語版を作ろうと決心しました。一年以上かけて完成した英語版を"Lake Biwa Rowing Song"と名付けて2006年06月03日に今津港の歌碑前で発表会で初公開しました。英語版を初めて歌ってくれたのは、米国イリノイ州ノーマル市(Normal, Illinois)出身のジェイミーとメゲン・トンプソン(Jamie and Megan Thompson)の双子姉妹。

各滋賀版の新聞紙にも写真付きで大きく報道されました。KBS京都ラジオやNHKラジオ第一放送も歌が紹介されました。(詳しい報道経歴はここ。

この「英語版」というと、ただの英訳ではなく、元の歌詞の意味をなるべく忠実に守りながら曲(メロディー)に合わせた英語版歌詞です。つまり、歌える英語版です。決してパーフェクトで正式な英語版とは言えません。元の歌詞の意味が不確かなところがあったり、私の個人の解釈による英語訳も入れたり、曲に合わせるためにもいろいろな限界もありました。しかし、完成度は高く反響も良く、自信を持って個人でついに2007年にCD化。

この英語版の歌を紹介するために私どもがいろいろな活躍をしてきました。歌に因んだ英語版の写真展を開催したり、公の場で歌ったりしました。例えば2006年11月26日に香川県三豊市から生放送されたNHK総合テレビ「のど自慢」にも出場して合格(鐘3つ)。なんと、全国放送でこの歌を英語で歌われた。そして、2007年2月25日に彦根市で開催された第3回BNN(琵琶湖日本語ネットワーク)外国人による日本語スピーチ大会にジェイミーさんが出場して「琵琶湖周航の歌の冒険」という日本語スピーチで最優秀賞を受賞。

2007年6月16日に待望の英語版CDができまして発売が開始しました。同日に歌の90周年の記念「琵琶湖周航クルーズ」中にトンプソン姉妹が船内と竹生島の歌碑前で歌った。翌日に第11回「琵琶湖周航の歌」音楽祭 合唱コンクールにも出場。

ジェイミーとメゲン・トンプソンの双子姉妹(Jamie & Megan Thompson)は、2004年7月にALT(英語補助教員)として来日して姉のジェイミーは、滋賀県湖南市の中学校へ(2008年7月より日野町へ)。妹のメゲンは、香川県丸亀市。ジェイミーは、金髪で髪を染めていて石部の合唱団のメンバーでもあり、そこでこの歌を知りました。滋賀をしょっちゅう遊びに来るメゲンにも教えてあげました。メゲンさんも香川県の合唱団のメンバー。二人とも子供の頃から教会の合唱団に参加しております。私も初めて二人の美しい歌声を聞いたとき、あぜんとした。

2006年1月にジェイミーが私のLake Biwa Rowing Songの英文ホームページを発見してメールで問い合わせがきました。返事して作成中の英語版が完成したら歌ってくれないかと頼んで彼女が喜んでOKと答えてくれました。これは英語版作成の大きな転機でした。むしろ妹のMeganもいて二人姉妹で英語版をボランティアで歌ってくれることになってもうバンザイの気分。

そして同年5月1日に姉妹と初めて対面しました。歌をもっと知ってもらうために大津、今津、竹生島、と彦根の歌碑めぐりへ連れて行きました。大津の歌碑前で二人の歌声を初めて披露してくれて大変印象的でした。(大津の歌碑の前と竹生島の歌碑の前でそれぞれの番を日本語で歌ってくれました。)これは絶対に行けるぞ、と思いました。その歌声が凄い励みになって10日間後に曲に合った英語歌詞を奇跡的に完成しました。翌月の2006年6月3日にさっそく今津港の歌碑前で姉妹が英語版を初めて披露しました。

この英語版の歌を初めて歌う人としてこの姉妹より相応しい人はいないと思います。いつも協力してくれて二人とも好奇心満々で日本の文化や歴史が好きで日本語も勉強する。僕は、習いたい人にはドンドンいろいろ教えてあげる。まだ若い20代の二人だからなるべく多くの勉強と経験と刺激を与えたい。この歌のお陰で私たちはいろいろ習ったり、いろいろな楽しい経験したり、いろいろな人と出会いました。この冒険は今もつづいてます。

私は「琵琶湖周航の歌」と初めて出会ったのが2004年5月でした。長野県諏訪市の御柱祭りを見に行って宿泊先が隣の岡谷市でした。祭りの合間に近くの諏訪湖の湖岸に散歩すると突然小口太郎(おぐち たろう)の銅像と歌碑があって、何だろうと思いながら歌詞に「琵琶湖、竹生島、伊吹」など滋賀県の多数の名勝が目に留まってびっくりしました。

まさかこんな所に「琵琶湖」という言葉が現れると想像もつかなかった。この歌の作詞家である小口太郎(1897-1924)は岡谷の出身でした。全然知りませんでした。その場で歌を聞ける装置もあってさっそく聞いてみました。滋賀県の地名が歌われて大変興味深いものでした。ただ、なぜ「志賀の都」が「滋賀」の漢字と間違っているのかと疑問を持ちながらホテルへ戻りました。作詞家の像と歌碑もあるくらいの歌でしたら、もっと調べようと決めた。

2ヶ月後の2004年の夏に今津にある琵琶湖周航の歌資料館へ初めて訪れてまた何度もびっくりしました。まず、この歌のためにえらいりっぱな資料館があること。中に入ると歌を聞けるコーナーもあって多数の有名歌手が歌っていること。そして県内になんと五つの歌碑もあること。(2005年10月に彦根港でやっと5番の歌碑が完成されて6番まですべてがそろいました。)この歌の凄さと強い愛着がだんだん実感しました。

その後、歌にゆかりがある場所を訪れたり歌碑めぐりもしてその写真を撮り始めました。2005年11月20日〜12月04日に大津市の滋賀会館内の文化サロンギャラリーで「琵琶湖周航の歌 〜写真と英語に〜」という小さい写真展を初めて開催。歌に因んだ写真を18点を展示。まだ曲に合わせた英語版歌詞が未完成で紹介できませんでした。

でもこのちっぽけな写真展が大きな転機となりました。朝日新聞の記者が偶然にこの写真展を見て関心を持って記事にしました。2005年12月11日の滋賀版で大きく報道された。「周航の歌の英語版作ろう」「米国人写真家呼びかけ」という見出し。英語版作成の宣言でもなった。この記事のおかげでいろいろの人からメールをいただいていい反響と励みとなりました。「英語版あったらいいね」とか「是非英語版作って欲しい」というメールばかり。しかし、見出しの通り、「英語版作ろう」という呼びかけに対しての応募は全くありませんでした。「一緒に作りたい!」とか「私も英語版作成に参加したい」というメールは残念ながら一切なし。

私一人で作るではなく滋賀の団体や他の人たちと一緒に英語版の歌を作りたかったのです。だって、その頃、長野県の代表的な歌「信濃の国」の英語版ができたばかりで多数の参加者が関わったそうです。地元の合唱団も完成された英語版を歌ってホームページで公開していました。

本当は、周航歌もあいう形でやりたかったのです。でも結局一人でやることになりました。寂しかったね。英語で歌ってくれる人も探せるかどうかも一つの問題でした。でも結果として一人でやって一番よかったですね。間もなく英語版の制作が次々と運良く展開して本当に奇跡的でした。この歌の英語版を作るために生まれたという気持ちもするほどです。

日本語版の歌は、公有に属していてだれでも自由に歌ったりレコーディングしたりできます。私が作った英語版も公有にします。だれでも自由に使っても構いません。許可も不要。ただし、ほかの英訳と区別できるように英語版作詞の名前(PHILBERT ONOまたはオノ・フィルバート)だけを必ず掲載してもらいたいのです。

歌の魅力

よく聞かれる質問は、「この歌のどういうところに引かれたのか」。それは、やはりこの歌はダイヤモンドと同じように多数の小平面があっていろんな角度から見ると、また違う魅力と感動が見つかります。勿論、メロディーも素晴らしいですけど、私の第二故郷滋賀県の歌でもあり、知っている名勝が歌われているし、色とりどりの風景が頭に浮かばせられるし、滋賀のいい観光PRにもなっています。滋賀を紹介しながら自慢している歌ですね。

同時にこの歌を聞くと自分の青春時代も思い出すし、青年たちの大冒険心の歌でもある。琵琶湖の一周も人生も大冒険です。人生行路の歌でもあります。

歌の意味が不明の所もありまして、人によっていろいろ解釈ができます。珊瑚の宮はなんだろう、古城は長浜城か彦根城か(安土城もあります)。狭霧のようにはっきりしないところがありまして、これは歌のミステリーの面である。これも一つの興味深い特徴と話題性がある歌だと思います。

問題の「西国十番」も訂正しないで歌にそのまま生かしています。青年たちのさりげない、のんきな心と仕方がない状況を反映していると思います。まさに歌でも人間でも人生でもパーフェクトではないことあらためて認識させられました。

そしてこの歌を作った人たちの話も大変面白いと思います。作詞家の小口太郎と作曲家の吉田千秋も大変才能がある若者で残念ながら若いときに無くなりました。こんな有望な青年たちがあまり若いうちに無くなると一つの伝説も生まれるのです。もう伝説の二人です。

この歌の作成経緯と時がたつにつれての変化も面白いと思います。作詞家は小口太郎とされていますが、実は多数のボート部の部員や級友も貢献している。検討会も開いて共同で作ったそうです。多数の人の貢献のおかげで歌が大人気となり、そして永遠の名曲に。

今と全く違う時代に作成された歌ですが、当時のロマンと青春の精神が伝わってきます。あらゆる角度から見ても本当に人間的な歌だと思います。やはり、これが一番引かれました。

この歌で外国人が滋賀の美しさをもっと知ってもらったり、日本人のいい英語勉強にもなったり、そして日本人と外国人が一緒に歌うことで滋賀への愛着とお互いの友情がさらに深めれば私の最終的の目標が達成されます。県内にいる外国人がこの英語版を歌い始めると、自然に日本人もこの英語版を覚えて一緒に歌えるようになるかもしれません。原曲も英語版歌詞も覚えやすいし、歌いやすくなっています。だれでも短時間でお覚えるのと思います。

今後は、この英語版をもっと広く知られるようになればと思います。県内の英語先生、 県内各市町の観光協会と国際交流会、県内外の合唱団、Michiganの姉妹都市関係者などこれからも積極的にPRする予定です。まだ生まれたばかりの歌で、これから大事に育っていきたいと思います。

英語版の作成について

今津町へ寄贈された「千秋・太郎号」のフィックス艇。90年前に小口太郎たちが歌を作ったときと同じタイプの漕艇。
フィックス艇というのは椅子が動かないボートです。
「千秋・太郎号」のフィックス艇。
滋賀県立のフローティングスクール「うみのこ」。この歌の歌詞から名付けられた。

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できた英語版は、一見で簡単そうと見えますが、そういう簡単な表現や単語を思い付くまでには大変な時間と検討を要した。英語版を作成するためにいろいろの根本的な問題と限界がありました。解決できるものと解決できないものがありまして、この英語版は決してパーフェクトとは言えませんが、完成度が高くて自信はあります。

一年以上にもこの英語版に手をかけて考え付いた英語を自分で何回も歌ったりして音符との調和を確認しながらその英語を調整しました。日本語の歌を英語にするのが今回初めてでした。(詳しい英語版の経緯はここ。

ここで日本の歌の英語版作成の難しさと問題を話したいと思います。

翻訳の難しさ その1:一つの単語が複数の意味と対訳がある。

例えば日本語の「木」という言葉は、英語ではtree(植物)またはwood(木材)に訳できます。前後関係でどっちが正解か分かりますが、前後関係が不明のときはどっちにしたらいいか判断できません。「琵琶湖周航の歌」の曲名もLake Biwa Cruise Song, Song of the Circumnavigation of Lake Biwa, Song of Sailing Around Lake Biwaとかいろいろ見たことありますが、いずれにもなじめない英訳だと思います。例えば、Cruiseは、客船でのクルーズ。Circumnavigationは、大げさの意味があって、世界一周航海とかイメージします。そしてSailingは帆船で漕艇ではない。Song of Rowing Around Lake Biwaが一番正確ですが、英語では長過ぎてLake Biwa Rowing Songで十分だと思います。

翻訳の難しさ その2:原文の意味が理解できないと、正確な翻訳は不可能。

歌の所々は意味が不明でどう訳したらいいか分かりません。例えば、「珊瑚の宮」。琵琶湖に珊瑚はありません。これは、珊瑚でできた神社、珊瑚の色の神社、珊瑚礁上にある神社のか。意味がはっきりしない場合、意味が不明のまま直訳するか自分の解釈を入れて英訳せざるを得ない。

歌の英語版作りの難しさ その1:意味にも曲にも合わせて両立させなければならない。

まず、日本語歌詞の意味が合った英語を作ります。そして曲に合わせるためにその英語を調整します。日本語歌詞の各行に7・5調となっています。例えば、「われはうみのこ」は七つの音節です。そして「さすらいの」は、五つの音節。英語もそれになるべく合わせます。

日本語歌詞より英語歌詞が短すぎてもっと長くする必要がよくありました。たとえば「松は緑に 砂白き」の7・5調は、"Green pines on white sands"の五つの音節の英語で済みます。この英語はあまり短くて曲に合わないため、音節を増やさなければなりません。他の英語の単語を加えて音節を増やします。しかし、何かの余分の単語を追加すると、その行の意味が変化されますので、本来の意味にあまり影響しない追加言葉を慎重に選ばなければなりません。むしろ音符に合ったもの。

逆に英語が長過ぎることもあります。例えば、「西国十番 長命寺」の英訳は、 10th temple of Saigoku pilgrimage(遍路), Chomeiji. この英語は曲に長過ぎて削る必要があります。しかし、削るとその意味も変化されて元の日本語の意味と違ってきます。結局、「十番」(10th temple)を削って"Saigoku pilgrimage, Chomeiji"にしました。元の歌詞の意味をなるべく英語にも反映したいのですが、同時に曲にも合わせるためには不可能のときもあります。

現代の音楽界では、日本語の歌の英語版を作成するとき、大抵元の日本語の意味をほとんど無視して作成されています。例えば、アニメ番組のテーマソングの英語版は、曲に合わせただけで日本語歌詞と全く違う意味の英語歌詞となっているケースが多い。坂本九の「上を向いて歩こう」の英語版歌詞も日本語と全く違う内容となっています。(英語曲名の"Sukiyaki"もまったく違う意味。)やはり元の歌の意味と曲にも両方に合わせることは大変難しいことの証です。

歌の英語版作りの難しさ その2: 曲に合わせるため、音節のアクセントと短・長母音が重要。

日本語歌詞の7・5調に合わせるだけで英語版は完成できません。俳句とか短歌の英語版を作成するとき、音節の数が合えばいいですよね。でも歌の場合は、各音節の歌い方(声の上げ下げ、延ばしなど)が変化するため、英語の短母音、長母音とアクセントが音符に合わせることが重要です。

音節が延ばしている音符になるべく長母音やアクセントがある英語音節を当てたい。例えば、一番最初の「われはうみのこ」の「れ」と「う」と「の」が強調されて延ばしていますね。それぞれに長母音またはアクセントがある英語音節を合わせると歌えやすくなります。

歌の英語版作りの難しさ その3:英語で韻を踏むこと。

英語の詩では、韻を踏むこと(rhyme)が習慣です。しかし、そこまでの英語版は作っておりません。これは、大変難しい。日本語の意味と違ってもいい場合は、できますが、本来の意味を守りながら韻を踏むことは、難しい。Rhymeがなくても特に違和感がありません。

歌の英語版作りの作戦 その1:歌の勉強する。

小説でも歌でも翻訳するときには、必ずその小説とか歌の勉強をしなければなりません。歌の背景や歴史が知らないと歌の正確な意味が把握できません。当然、正確に翻訳できません。例えば竹生島のことが知らない翻訳者は「珊瑚の宮」の「宮」をpalace(宮殿)に訳することがあります。本当は「神社」であることでshrineに訳します。主題をよく知った上で正確な英語にできます。

私は、いろいろ調べました。歌に登場する名勝にも訪れて各地の1番〜6番の歌碑も。現在の京大のボート部のメンバーからも現在の琵琶湖の周航の様子も聞きました。(昔と随分短縮されたルートとなっています。)

歌の英語版作りの作戦 その2:地名をそのままに。

日本語の歌詞にある地名を全て英語版にもそのまま同じ位置に置きました。Omatsugasato, Chikubushima, Hira, Ibuki, Chomeijiなど。 日本語版と英語版を同時に歌うと、地名の名前だけがぴったり合います。これがとてもいい作戦でした。歌えやすくて親しみやすくなったと思います。

英語版CDが発売中

滋賀県高島市今津町中沼1-5-7の琵琶湖周航の歌資料館でCDが販売中。同資料館で通信販売もやっています。電話でも注文できます:

英語版CD注文: Tel/Fax: (0740) 22-2108

(休館日: 月曜、祝日の翌日。支払い方法は現金書留か為替。)

  • 定価500円(税込み、送料別)
  • 銀行振込を希望する方は、メールください: bid@photojpn.org
  • 大量(15部以上)の注文は割引もあります。学校での注文も割引あります。問い合わせはbid@photojpn.orgへ。

「琵琶湖周航の歌」英語版CDについて

  • 歌はジェイミーとメゲン・トンプソン姉妹(美しいハーモニー!!)
  • 4曲収録:英語版(ピアノ伴奏、アカペラ)、日本語、ピアノ(カラオケ)
  • スリムCDケースで以前にあったブックレットは省略。
  • 英語版の歌い方の手本や滋賀の物産として最高!海外の友人などにいいお土産。英語の勉強にも!
  • CDジャケットのデザインは「のぼる狭霧や さざなみの」というモチーフ
  • 英語版作詞・CD制作:オノ・フィルバート
  • 定価500円(税込み)

私どもの全くボランティアの活動です。滋賀のこと熱心的に好きで他の人(外国人も日本人も)知ってもらいたいのです。知名度の低い滋賀、なんとか助けてあげたいのです。この歌は、滋賀の多数の名所や地名が登場するので滋賀のいいPRにもなります。例えば、県内の合唱団もたまに海外にもこの歌を歌うのですが、日本語だと通じません。英語でしたら向こうの人がなんとか滋賀のイメージ(松は緑、砂白きなど)ができるし、琵琶湖、竹生島、伊吹などの名所も耳に入ります。もちろん、海外の姉妹都市へCDをお土産として持って行くことも最高。

私たちの3人のアメリカ人でもこの周航歌がとても気に入っています。ですから、他の外国人も聞いてもらえば必ず気に入ってくれると思います。是非広めて行きたいと思っております。そのために県内の図書館や観光関係、国際関係の非営利団体やイベントの景品とか県内の競技(レガッタなど)の賞品として英語版CDを大量(数百枚)に寄付または寄贈しております。

  • 琵琶湖周航の歌 英語版の使用は自由です。イベントでCDをBGMとして流したり、テレビ・ラジオで流したり、公の場で歌ったりは全く問題ありません。許可も不要です。
  • 高島市今津町の琵琶湖周航の歌資料館(今津町観光協会)が販売中ですが、他の小売店や販売店を募集しております。このCDを自分で売りたい方、是非連絡ください。イベントでの販売もOK!仕入れ値を安くします!

お詫びと訂正:初代のCDブックレットに下記のタイプミスがありました(現在のスリムCD版はブックレットがありません。):

  • 1ページの和文挨拶にジェイミーさんの紹介で「滋賀県甲南市」が間違いで「湖南市」が正解。
  • 4ページの英文解説に4番目の段落に"an ongoing an adventure"が間違いで、"an ongoing adventure"が正解。

大変申し訳ございません。

英語版CDが借りられる所

滋賀県内外の公共図書館や大学図書館に英語版CDを寄贈しております。今まで寄贈した所です:

歌碑

歌の1番〜6番の歌碑が滋賀県内の各地にあります。最初の一番の歌碑は、1973年(昭和48年)に建てられました。長年にわたって他の番の歌碑も建てられてやっと2005年10月に一番新しい5番の歌碑が建てられて1番〜6番の歌碑が全部そろいました。1998年に琵琶湖の北西にある高島市今津町に琵琶湖周航の歌資料館もオープン。長野県岡谷市に作詞家小口太郎の銅像と全歌詞碑も建っています。この歌のためにこんな沢山の記念碑と記念館があることで、すごい愛着がある歌の証です。

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関連写真とビデオ

過去の出場イベント

最近の報道歴

他の新聞記事はここ。

*詳しい報道経歴はここ。

関連項目


外部リンク

  • 歌の写真
  • DVDビデオを購入 - 高画質のビデオでトンプソン姉妹が歌の日本語版と英語版を歌碑前で歌う。日本語、ローマ字、と英文歌詞の字幕も入っています。1200円(送料込み)
  • 歌のポストカードを購入 - 6枚組で歌の1番〜6番に合わせたはがき。通信面に日本語、ローマ字、と英文歌詞も入っています。
  • 高島市役所 - 歌の日本語での説明と日本語版のダウンロード

参考文献

  • 「琵琶湖周航の歌 小口太郎と吉田千秋の青春」飯田忠義、2008年2月10日出版
  • 「琵琶湖周航の歌 〜千秋と太郎の出会いの日〜」監修/飯田忠義、今津町、2004年3月31日出版
  • 「湖国と文化」
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